自律神経失調症の治療(治療期間と効果)

自律神経失調症

自律神経失調症・治療期間と効果について

自律神経失調症は、原因が複雑なだけに、治療の効果や時間には個人差があります。診断や治療のしかたを疑うよりも、医師を信頼して取り組むことが大切です。自律神経失調症・治療期間と効果について紹介していきます。

治療は長期的視野で考える

治療期間自律神経失調症の治療を心療内科で受けるようになれば、短時間で症状が改善されるケースもあります。つらい症状に悩まされてきただけに、症状がよくなることで治ったような気分になってしまいますが、自律神経失調症はそれほど単純な病気ではありません。治療の効果が見られるようになるまでの期間は個人差がありますが、治療開始から1か月もたてば、症状は確実によくなっていきます。しかし、これはあくまで一時的なものです。治療をやめれば、症状がぶり返したり、よくなったと思ったら再発したりを繰り返すことになります。自律神経失調症の治療は、長期戦と思ってください。症状の軽減はあるにしても、まったく治療を必要としなくなるまで、長い場合で3~4年、場合によっては10年近くの歳月を要する人もいます。また、すっかりよくなっても1~2年に1回の割合で、自発的にカウンセリングを受けにくる人もいます。

治療の流れ

ステップ1

いろいろな検査を受けて診断が確定したら治療を開始します。まずは薬の服用や理学療法などで症状を緩和させるとともに、担当医と会話することで精神的なケアを行います。

ステップ2

症状が改善されてきたら、薬を変えたり、会話による治療を行ったりして、様子を観察します。

ステップ3

薬を変えたことなどで症状がぶり返したり、再発したり、別の症状が出たりして、治療を再開します。必要に応じていろいろな心理療法を併用します。この段階がもっとも長くなります。

ステップ4

ほとんど治療を必要としないところまで回復したら、3か月に1回程度の診察に切り替えます。

ステップ5

さらに診察の間隔をあけ、症状が出なければ完治ですが、1~2年に1回程度、自発的に診察を受けるケースが多いです。

医師とともに協力し治療に臨む覚悟が大切

病気を完治させるには原因を取り除くことが不可欠です。しかしが、原因の多くに関係しているストレスや心の問題を特定して、さらにそれを解消するのは根気のいる治療です。また、治療に関しては、患者自身が、自律神経失調症から解放されたい、根本的な治療に取り組みたいという姿勢をもつことが非常に重要になります。自分の病気を正しく認識して、原因である心の問題や自分のあり方に向かい合わなければ、効果は期待できないからです。ここで忘れてならないのは、医師は、原因になっているところまで患者を導き、解決の方法をいろいろなかたちで示してくれますが、実際にそれを行うのはその人自身だということです。患者自身が自分を知り、自分の弱点や偏りに気づき、よい方向に軌道修正しなければ、いつまでたっても堂々巡りになってしまいます。自律神経失調症とは長いつき合いになる事が多いので、主治医を信頼して焦らずに治療を進めることが大切です。また、医師にまかせっきりにするのではなく、医師とともに協力し治療に臨む覚悟ができたときに、自律神経失調症の完治が見えるといっても過言ではありません。

治療の効果か見られない場合

自律神経失調症の治療を始めて、医師の指示に従って薬をきちんと飲んでいるのに、全然よくならないと、不安が増してきます。それが医師へ向けられると、不信感が大きくなってしまいます。診断がむずかしい病気ですから誤診ということもありますが、患者自身が心を開いていないケースも考えられます。心の内を見せないままでは、いつまでも問題は解決されず、治療の効果も上がらないことをしっかりと認識しましょう。

スポンサードリンク

ページの先頭へ

自律神経失調症の基礎知識