自律神経失調症の診察・検査(心理状態・性格傾向の検査)

自律神経失調症

自律神経失調症・心理状態・性格傾向の検査について

自律神経失調症は、心の状態が症状に影響している病気です。そのため、心理的な要因を探る目的で、各種の心理テストが行われます。自律神経失調症・心理状態・性格傾向の検査について紹介していきます。

適切な治療を行うための心理状態や性格傾向の検査

心理状態や性格傾向の検査自律神経失調症の多くは心理的な要因が大きく関わっているため、その症状の背景にどんな心の問題が潜んでいるのか、あるいは、その人の性格がどのように影響しているのかを探ることが、重要なポイントになります。問診で聞かれるプライベートな質問も、この心理状態や性格を見る目的がありました。しかし、これはほんのさわり程度のものです。心理状態や性格傾向、人格の成熟度を本格的に調べるために、医師や心理療法士による面接が行われます。また、多くの心療内科では、これと並行して心理テストも活用しています。心理テストによって本人も気づいていなかったストレスや性格などを把握できたり、自律神経失調症のタイプを判断したりすることによって、より適切な治療を施すことができます。

心理テストについて

心理テストにはいろいろありますが、いずれも質問に対して、該当する答えをチェックしていくものです。代表的な心理テストとしては、神経症傾向を見るCMIやTMI、ストレス度を見るSCLやストレス耐性を見るSTCL、性格的特性を見るY-G性格検査、不安の度合いを見るMAS、うつ状態の度合いを見るSDS、精神・心理・人格を多面的に評価するMMPI、自我の状態や人格構造を調べるエゴグラム、などがあります。心理テストは、いくつかを組み合わせて実施されることが多く、また、病院によっては独自に作成したものを使用する場合があります。

心理テストの種類

CMI(コーネル・メディカル・インデックス)

アメリカのコーネル大学で開発されたテスト。身体面、精神面、既往症、行動・習慣などに関する204の質問に答えることにより、心身全般をチェックします。

TMl(東邦・メディカル・インデックス)

東邦大学の筒井末春氏らが考案したテスト。身体的な自律神経症状に関する43の質問と、CMIから引用した精神症状に関する51の質問に答えることにより、CMl安部法判定図から自律神経失調症のタイプをチェックします。

SCL(ストレス・チェック・リスト)

日本大学の桂戴作・村上正人両氏らが開発したテスト。「よく風邪をひくし、風邪が治りにくい」など、身体的な症状に関する30の質問により、ストレス状態をチェックします。

STCL(ストレス耐性チェックリスト)

SCL同様、桂・村上両氏らが開発したテスト。同じようなストレス刺激を受けても、ストレスの感じ方は人によってそれぞれです。ストレスに耐える力(ストレス耐性)をチェックします。

YーG性格検査(矢田部・ギルフォード性格検査)

社会適応性や性格安定度、活動性、社会的な外向性、などを見る検査。ストレス耐性や性格傾向がわかります。

MAS(顕在性不安尺度)

日常生活の中で感じやすい不安や恐怖の程度を調べるテスト。神経症型自律神経失調症は、子音テストで診断できることが多いです。

MMPl(ミネソタ多面的性格検査)

アメリカのミネソタ大学で開発されたテスト。人格傾向や精神・心理状態を多面的に調べます。

エゴグラム

行動バターンを調べることにより、自我の状態や構造を知ろうとするテストです。

SDS(自己式うつ尺度)

うつの傾向の有無やその度合いを調べるテストです。

SRQ・D(自己評価尺度)

東邦大学心療内科が開発したテスト。うつ状態を調べるもので、軽症うつ病の診断に役立ちます。

ロールシャツハ

紙にたらしたインクの形を何に見立てるがで、性格傾向や精神・心理状態を推定するテストです。

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自律神経失調症の基礎知識