自律神経失調症の治療(漢方療法・漢方薬の効果と副作用)

自律神経失調症

自律神経失調症・漢方療法の効果と副作用について

漢方療法は、自己治癒力を高めるために体質を改善し、心身の調和を図るというものです。漢方薬は、自律神経失調症の治療にも効果を上げています。自律神経失調症・漢方療法の効果と副作用について紹介していきます。

東洋医学の考え方について

東洋医学では、からだと心を総合的にとらえ、病気の原因は体質、環境、生活習慣の3つの要素が重なり合ったところにあると考えられてます。そのため、検査によって病気を診断し治療する西洋医学に対して、漢方療法は、病気になったなりゆきや本人の体質、栄養状態、精神状態、生活態度などが診察・治療の対象になります。これは、自律神経失調症のように、身体的、精神的な症状が多く見られる病気に適しているといえます。

漢方薬の効果について

漢方療法・漢方薬最近は、積極的に漢方薬を治療に取り入れる医師や病院が増えてきています。自律神経失調症でも同様で、漢方薬が多く使用されていて、患者1人1人に合わせて違った漢方薬が調合されます。漢方薬の場合、特定の症状だけを取り除くのではなく、全身状態に適合したものを組み合わせて、自然治癒力をひき出すので、いろいろな症状が総合的に改善していきます。ただし、効き目が緩やかなため、気長に服用する必要があります。

漢方薬と相性について

漢方薬は患者の状態に合わせて処方されますので、使う薬の種類にも量にも個人差があります。しかも、その人に合わない薬を飲むと、かえって症状を悪化させたり、副作用をおこしたりすることがあります。多くの場合、健康保険が適用されているので、知識と経験の豊富な専門医に処方してもらいましょう。また、漢方薬は本来、生薬を煎じて飲むものですが、手軽なエキス剤や顆粒状の薬もあります。飲みやすいものにしてもらいましょう。

漢方薬の副作用

漢方薬は効き目が緩やかなので、副作用はないと思われる人が多いですが、そんなことはありません。漢方薬にも作用の強い薬、選び方を間違えると重い副作用が起きることがあります。また、同じ薬でも、人によっては合わないことがあります。漢方薬の使用には、専門的な知識が必要です。漢方薬のイメージや先入観にまどわされたり、市販のものを利用したりするのはやめましょう。試すときは、必ず専門医や薬剤師に相談して、指示を聞いて服用しましょう。

自律神経失調症に効果的な漢方薬

加味逍搖散(かみしょうようさん)

頭痛、肩こり、めまい、ほてり、のぼせ、不眠、イライラなどに効果があります。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精神不安があり、動悸、便秘、めまい、頭痛、不眠などに効果があります。

当帰勺薬散(とうきしゃくやくさん)

腰や足の冷え、頭痛、肩こり、耳鳴り、腹痛、月経不順などに効果があります。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

のどの閉塞感、食道部の異物感、動悸、イライラ、不安などに効果があります。

苓桂朮甘湯(ちょうけいじゅつかんとう)

低血圧気味の人の立ちくらみ、胃が張った感じ、頻尿などに効果があります。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

のぼせによる胃部のつかえ、目の疲れ、吐き気などに効果があります。

小柴胡湯(しょうさいことう)

胸部わきの圧迫感や痛み、食欲不振、吐き気などに効果があります。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅこつぼれいとう)

神経過敏、不安、手足の冷え、疲労、発症、動悸などに効果があります。

スポンサードリンク

ページの先頭へ

自律神経失調症の基礎知識