自律神経失調症の治療(行動療法の効果と特徴)

自律神経失調症

自律神経失調症・行動療法について

行動療法は心理療法のように心の奥にある病気の原因や背景を探るのではなく、症状をひきおこしている行動を修正していこうという療法です。自律神経失調症・行動療法について紹介していきます。

行動療法について

認知療法が考え方のゆがみを修正することに重きを置いているのに対して、行動療法は、行動の修正に比重を置く、実践的な治療法といえます。また、認知のゆがみを取り入れた認知行動療法があります。例えば、緊張するとトイレに行きたくなる行動は普通ですが、緊張=トイレが条件反射のように繰り返されると、これは望ましくない行動になります。このように、身についてしまった病的な行動を改善するのが行動療法です。

不適切な行動を客観視して改善する

パニック障害自律神経失調症の原因となっている核心部分を探って治療することも重要ですが、実際に確認できる行動を重視して改善するのも効果的な治療法といえます。つまり、原因追究型とはまったく逆の発想で、目に見える不適切な行動を客観視して改善しようというものです。行動療法が効果的なのは、摂食障害や、対人恐怖症、パニック障害など、望ましくない行動が見られるケースです。例えば、空腹でもないのにむちゃ食いをして、そのあとは吐き出す、電車やエレベーターに乗ると恐怖のあまり発作をおこす、緊張して人と話ができないなど、その状況になると条件反射的に同じような行動をとってしまうのを、行動療法で改善しようというわけです。

周囲の理解と支えが必要

不安や緊張から来る不適切な行動を改善するためには、適切な行動を学習して、実際の場面で行えるように慣れさせなければなりません。この作業が非常につらいのです。人は誰でも、支えがあると頑張れるものです。望ましくない行動を望ましいものにするためには、側でほめたり励ましたりしてくれる家族や友人の支えと理解がとても重要になってきます。

行動療法の代表的な2つの手法

行動療法には、おもに次のような手法があります。

オペラント(働きかけ)条件づけ技法

条件反射的に繰り返す望ましくない行動パターンを変えるために、その行動を消去して新たに適切な行動を学習する手法のことをいいます。適切な行動ができたらほめて、改めようとしなければ叱る、という両面を使い分けて、修正するのがポイントです。摂食障害のある人等に効果的です。
治療のプロセス
①望ましくない行動を消去します。
②適切な行動を学習します。
③それを増加させます。
④それらを持続させます。

系統的脱感作法

心身をリラックスさせ、不安や緊張の対象に少しずつ慣れて、不適切な行動が起こらないようにする手法のことをいいます。不安や緊張を感じる場面に点数をつける「不安階層表」をつくり点数の低い場面から順に少しずつ慣れさせて、克服する訓練を行います。恐怖症不安障害、パニック障害などの神経症のある人に効果的です。
治療のプロセス
①「不安階層表」を作ります。
②あまり不安を感じない場面から順に、イメージして慣れさせます。
③実際の場面で慣れさせていきます。
④それらを持続させます。

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自律神経失調症の基礎知識