自律神経失調症の治療(自律訓練法の効果と実施方法)

自律神経失調症

自律神経失調症・自律訓練法について

自律訓練法は自分に暗示をかけて心身の緊張を解きほぐし、自律神経のバランスをよくする、自律神経失調症の代表的な治療法です。指導を受けて、マスターしましょう。自律神経失調症・自律訓練法について紹介していきます。

自律訓練法について

自律訓練法自律訓練法は、自己暗示をかけて筋肉の緊張をほぐし、リラックスして神経や脳の機能を整える治療法です。1962年にドイツの精神科医J・H・シュルツ氏が考案したもので、自律神経失調症の治療法としてよく用いられています。自律訓練法には、全身の緊張を解きほぐす「標準公式」のほか、「特定器官公式」「意思訓練公式」などがありますが、幅広く活用されているのは標準公式です。効果があらわれるまでにある程度の時間がかかりますが、訓練には特別な器具は不要なので、マスターすればどこででも行うことが出来ます。

自律訓練法を始める前の注意点

姿勢

リラックスできるなら、イスに座ったままでも、横になった状態でも構いません。①座って行う際は、イスに深く腰かけ、両手は太ももの上に置いてからだの力を抜きます。目は軽く閉じましょう。②横になった状態で行う際は仰向けに寝て 両手両足は伸ばして、軽く開きます。手のひらは下にし、目は軽く閉じます。

呼吸

まずは、緊張感を取り除くために呼吸を整えましょう。少し息を吸い、おなかの底からゆっくり吐き出すのを数回繰り返します。

専門家の指導が必要

自律訓練法の基本である標準公式は、準備段階である背景公式第1~第6公式で構成されています。公式は、第1と第2だけでも効果があります。第3~第6公式については、禁忌症があるので、医師の指示に従うようにしましょう。終了時には、忘れずに「打ち消し動作」を行います。また、自律訓練法に関する解説書やビデオが市販されていますが、正しくマスターするのは難しいので、最初は医師やカウンセラーなど、専門家の指導を受けるようにしましょう。

自律訓練法・標準公式の実施方法

背景公式

リラックスした気分になるまで、「気持ちが落ち着いている」という言葉を頭の中で繰り返します。
※(注意)力が抜けて重なるようなイメージ行いましょう。

第1公式

四肢の重量感の訓練
利き腕か ら順に、「右手が重い」「左手が重い」「両手が重い」「右足が重い」「左足が重い」「両足が重い」「両手両足が重い」というふうに、重さを感じるように暗示をかけていきます。

第2公式

四肢の温感の訓練
第1公式と同様に、利き腕から順に、温かさを感じるように暗示をかけていきます。
※(注意)お湯につけている、火にあてているというイメ-ジを浮かべるとよい。

第3公式

心臓の調節の訓練
「心臓が規則正しく打っている」と暗示をかけます。
※(注意)心臓に持病がある人、血圧変動の大きい人などは行わないようにしましょう。

第4公式

呼吸の調節の訓練
「呼吸が楽にできる」と暗示をかけます。
※(注意)呼吸器疾患のある人は行わないようにしましょう。

第5公式

腹部の温感の訓練
「おなか(胃のあたり)が温かい」と暗示をかけます。
※(注意)消化器疾患のある人や糖尿病の人、妊婦は行わないようにしましょう。

第6公式

額部の涼感の訓練
「額が涼しくさわやか」と暗示をかけます。
※(注意)てんかんや頭痛のある人は行わないようにしましょう。

打ち消し動作

訓練中は催眠状態にあり、いきなり終えるとめまいや吐き気が起こるので、この動作で暗示を解いて終了します。
①両手を振ったり開いたりするのを、数回行う。             
②両腕を曲げたり伸ばしたりするのを、数回行う。
③姿勢を戻して大きく伸びをし、深呼吸を数回繰り返してから目を開ける。
※(注意)どの公式で終えても、最後に必ず行うようにしましょう。

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自律神経失調症の基礎知識